08282019

園内研修のお知らせ

この度、社会福祉法人 くまもと障害者労働センター 代表 倉田 哲也さんをお迎えして、「違いを理解しあうということ」をテーマに研修会を開催します。

『多様性』や『共生』という言葉が保育現場でも聞かれるようになっては来ましたが、障害をもった子どもたちが、保育園に当たり前に在園していることは、まだまだ少ない状況です。これは園側だけの問題ではなく保育士の配置基準など保育行政の問題でもあり、制度を含む様々な社会の不備を表していることにもなります。
今回の研修会は、生まれつきの「障害」(手の障害と言語障害)をもつ障害当事者 倉田 哲也さんの体験談等を通して、「違うこと」に対しての理解を深め、そして現代社会の課題を知り、さらにはこれからの保育や教育、地域社会の在り方をみんなで考えるきっかけになればと思い計画しました。
子どもたちに伝えるためには、まず大人が考える必要があります。障害者差別をはじめ、たくさんの差別が日本社会にはあります。この世に生をうけたすべての人が、差別されることなく、また、差別することなく、自分らしく生きていけるそんな社会を形成していかないといけないと思います。

子どもの安全と健全な発達が、理解ある大人との偶然の出会いに左右されるようなことがあってはなりません。しかし、そうした状況が往々にして日本の障害者差別の現実であることもふまえたうえで、みんなで学び合いましょう。

〇日 時:令和元年8月30日(金) 19時開始(21時終了予定)
〇場 所:はけみや保育園(熊本市北区高平3丁目35-28 TEL:344-7281)
〇講 師:倉田 哲也 氏(熊本市在住)
一ヶ月の早産で出産時母体から逆子で生まれ、へそのおが首に巻き付き呼吸が出来ず脳障害をおこし、手足の一部に麻痺を残す。
手が使えない為、生活の全般を足で行う。
1972年より13年間養護学校で過ごす。
1985年4月高校卒業後、くまもと「障害者」労働センターに入る。
1990年6月 二代目代表に就任。2004年6月 自動車運転免許取得。(日本初の足でハンドル操作式運転)
現在は熊本市長嶺西でホームヘルパー制度を利用しながら暮らしている。
趣味:映画、音楽鑑賞
社会福祉法人 くまもと障害者労働センター 代表
県内外問わず講演や交流を通しての人権啓発活動を多数行う。
また今年の6月下旬にはドイツ、ポーランドを巡り上映会・講演を行う。(熊日8月1日朝刊に記事掲載
〇聞き手:平田 洋介(はけみや保育園 保育士)
〇参加費:無料

写真提供:平田 洋介